阪和興業株式会社

株主・投資家の皆様へ

株主・投資家の皆様には、平素より格別のご高配を賜わり誠にありがとうございます。

2023年3月期の決算につきましては、売上高は経済活動が引き続き回復傾向にあるなかで資源高を背景に鋼材や非鉄金属、原油などの商品価格が前年度に比べて高い水準で推移したことに加え、海外販売子会社の業績拡大が寄与し、前期比23%増の2兆6,682億円となりました。利益面では、営業利益はプライマリーメタル事業やエネルギー・生活資材事業の増益などにより、前期比3%増の641億円となりました。また、戦略的投資先等からの配当収入が増加したことやプライマリーメタル事業などの持分法による投資利益が増加したこと、為替差損が縮小したことなどから経常利益は前期比2%増の642億円に、親会社株主に帰属する当期純利益は特別利益として固定資産売却益などを計上したことも加わり、前期比18%増の515億円となりました。

期末配当につきましては、2023年6月23日開催の第76回定時株主総会におきまして、1株当たり80円の決議をいただきました。これにより、既に実施いたしました中間配当金1株当たり50円と合わせた2023年3月期の1株当たり年間配当額は、130円となっております。

当社グループは、2023年5月に2023年度から2025年度までの3か年にわたる「中期経営計画2025」を策定いたしました。本中期経営計画では、「中期経営計画2022」の基本方針を引継ぎ、「サステナビリティ経営」を基礎に、「経営基盤の強化」(1階)、「事業戦略の発展」(2階)、「投資の収益化」(3階)という3階建ての構造のもと、さらなる成長を支えるための基盤強化と既存の枠組みにとらわれない事業戦略の推進により、2030年度も見据えた持続的な成長への取り組みを進めてまいります。

今後も、中期経営計画の下で企業戦略を深堀りし、当社グループの持続的な成長と総合的な企業価値の向上を実現し、株主・投資家の皆様のご期待に添えられるよう努力していく所存でありますので、引き続き格別のご理解とご支援を賜わりますようお願い申し上げます。 

2023年6月

代表取締役社長

中川 洋一