Interview社員インタビュー
自分らしい生き方と、働き方。
どちらも選べる道が、阪和にはあった

吉田 季々YOSHIDA Kiki
2022年度入社、住宅資材第2部住宅第2課に所属。営業のサポートとして、支払や請求など一連の事務処理を担う。趣味は旅行で、一番の思い出はモルディブで見た美しい海。今も家族とは毎月のように国内旅行に行くほど仲が良いという。

仕事とプライベートの両立を求めて、
一般職として入社
受注した案件が円滑に回るよう、営業の方々をサポートするのが私たちの役割です。住宅資材の仕入れ計上や、住宅メーカーに商品を納めたら請求処理を行うなど、支払、入金、納入などに関する一連の事務処理を担っています。もともと私の部署は木材だけを扱っていたのですが、私が入社した頃には住宅に関わる資材全般を扱うようになり、鉄鋼系をはじめとするさまざまな部署と関わりができて仕事の幅が広がっています。
総合職ではなく一般職を志望したのは、仕事とプライベートのバランスを大事にしたかったからです。自分が前線に立つ仕事にも興味がなかったわけではないんですが、けっこうのめり込むタイプなので(笑)、結果を求めたくなって仕事のウェイトが大きくなるだろうなって。結婚や出産などのライフイベントだけでなく、人と会ったり旅行に行ったりする時間や、もちろん自分の時間も大事にしたい。いわゆるワークライフバランスが、私にとっての最優先事項だったんです。
商社という仕事を知ったのは、大学のゼミがきっかけです。そのゼミに入っていた姉から面白いよと勧められて入ってみると、教授が自分で商社を経営しているというちょっと変わったゼミでした。漠然と、いろんな人と関わる仕事がしたいなと思って就活していたら、教授から「商社の一般職を目指してみたら? きっと合ってるよ」と言われて。商社や一般職について調べてみると、これだ! ってしっくり来たんですよ。
商社に絞ったものの、扱う商材や業務内容はあまり気にしていなくて、とにかく「人」が第一でした。両親が夫婦で会社を経営していて、一緒に働く仲間やお客様など、人がいかに大事かを間近で見ていたのが大きかった。学生時代のカフェでのアルバイトでも責任者として店舗のマネジメントを経験していたので、スタッフとの信頼関係の大切さは、実感として持っていましたね。
だから就活でも、会って喋って直に雰囲気を感じたくて、社員さんと話せる機会にはフットワーク軽くガツガツ足を運んでいました。その中で阪和に決めたのは、面接がすごく楽しくて、素の自分で話をすることができたからです。阪和より先に内定が出ていた住宅メーカーから「あなたは営業に向いてる」って言われていたけど、阪和に行くって決めて辞退しました。もし営業職に就いていたら多分バリバリ働いて、それはそれできっと楽しんでいたと思うんですが、今の働き方が自分には合っていると思います。

チームの助け合いで乗り越えた、
基幹システムの移行
入社してすぐの頃に、社内の基幹システムを新しいものに移行するというプロジェクトが始まりました。売上3兆円に迫ろうという膨大な量の取引を管理するシステムなので、全社的にも極めて重要、かつ大規模なプロジェクトでした。半年ほどかけて新システムの使い方をみんなで勉強し、改善点を挙げながら徐々に慣れていきました。新システムに切り替わってからも、旧システムで登録した取引データが存在するので、新・旧どちらも並行して処理する必要があり、イレギュラー対応の連続で大変でしたね。
私の部署は社内でも特に処理の件数が多いんです。私たち以外の全部署の合計件数が、私たちの1ヶ月分ぐらいの量なんですよ。それだけのボリュームをこなすには助け合いが不可欠なので、良い人ばかりのチームだったことに救われましたね。「手が空いたから今日は私ができるよ」とか「早く終わったらちょっと飲みに行こうか」とか、みんなでお互いに声を掛け合っていました。
当時は1年目で私が一番下。良い人ばかりのチームといっても、仲良しのユルい関係という意味ではなくて、責任を持ってより良い仕事をしていこうという、向上心のある人間関係です。時には厳しいことを言ったり、言われたりすることもあります。だけど周りの先輩方を見ていると、きっとみんなが通ってきた道なんだよなって分かるんです。キツいのは自分だけじゃないし、自分で自分の限界を決めたくないという気持ちは強かったですね。
日々の仕事で心がけているのは「チームで働いている」意識を持つこと。スタッフ一人ひとりの仕事量をなんとなく把握するようにして、周りと比べて自分の作業量が少なくないか、先輩に負荷が集中していないか、といった感じで俯瞰して見るようにしていました。本当に忙しいときって、周りの人に声をかける余裕もなくなると思うんですよ。特に「仕事をお願いしたい」って自分からは言い出しにくいと思う。だから負担の多そうな人がいたら率先して「今日は早く終わりそうなので、何かできることありますか?」って声を掛けるようにしていましたね。
次第に忙しさが落ち着いてきて、ピークを超えたかなって感じたとき、上司が「誰一人も抜けることなくやり切れたね。頑張ったね」って。営業職と違って数字で結果が出るわけじゃないんですが、そのときはみんなで達成感を共有できました。日頃から周りが「つらいことがあったら何でも相談して」と言ってくれて、一人じゃないって感じられたからこそ、乗り越えることができたんだと思います。

一人ひとりの働き方を尊重し、
チームの成長を模索する日々
一般職の良さは、そういうチーム感だと思います。営業職のように自分がメインでお客様を担当するのと違って、みんなで日々の業務をうまく分担してこなしたり、一つの大きな課題に立ち向かったりすることができる。やりがいもつらさも、みんなで共有できることが魅力です。
今は後輩ができて、飲みに行くと「吉田さんの負担が重くなりすぎないように、私も頑張りたいと思ってます!」っていう言葉を掛けてくれて。嬉しい反面、自分もまだまだ頑張らなきゃなと思いましたね。そういう会話から受け取る刺激が私のモチベーションかな。評価や給与よりも、人からの言葉や行動が原動力になる。評価を求めると、どうしても自分が第一になってしまうじゃないですか。それだとチームワークにほころびが出やすくなるというか。自分よりもチームを優先して、そこに貢献できるように努力すれば、評価や給与は後からついてくる。それも学生時代から感じていたことで、個人ではなくチームで店舗の売上をどうやって上げるかを考えるのが楽しかった。一般職での仕事はそれに近いと思いますね。
一方で、スタッフそれぞれが働き方に対して異なる価値観を持っているのも一般職の特徴だと思います。私はけっこう忙しいのが好きで、多少の残業は全然OKなんですが、人によっては残業したくない・できないという方もいるし、時短勤務の方もいる。それぞれの働き方を尊重しなければならない一方、チームでやるからには足並みを揃えないといけない、そのバランスは常に課題ですね。誰かの仕事を私が引き受けるのは簡単ですが、それはチームの成長にならない。正解のないテーマなので、上司と話し合いながらそのときどきでベストな選択を模索しています。

人の手でしか生み出せない価値を提供し、
自分らしい生き方を。
商社って体育会系できらびやかなイメージがあったんですけど、阪和にはいろんな人がいるなって思います。イメージ通りの方もいれば、物静かな方もいるし、みんなが個性を出して楽しそうに仕事をしているのは良い意味でギャップでした。飲み会があっても、行きたい人だけ行けばいいっていう自由な雰囲気があって。一人ひとりの考え方がちゃんと尊重されてる感じですね。
阪和の好きなところは、年次や立場にとらわれず、やりたい仕事は任せてもらえるところ。1年目からお客様のいる会議に同席したり、その場で「吉田さんはどう思う?」って意見を求められたり。私、そういうときにはなるべく意見を言いたい性格なんですけど、もちろん最初はちょっとビビってました(笑)。でも、やってみたら意外とできるようになってくるんですよね。先輩は「1年目でたくさん失敗をしなさい。取り返しのつかない失敗はないから」って言ってくれて。どんなことでも一度やってみよう、という雰囲気の中で、のびのびと育ててくださってると思います。
今の時代、私たちのような事務職はいずれAIやロボットに代替されていくっていう話をよく耳にします。私もその覚悟はしていたんですが、実際に仕事を覚えていくと、人の手でしかできないこと、自分たちだから生み出せる価値があることに気づいたんですよね。新システムへの移行プロジェクトを通じて、温度感のないやりとりだけでは良い仕事にはならないと確信できました。自分たちの仕事を、そう感じられることが嬉しくて。私があのプロジェクトをやり切れたのは、周りの人の温かさや励ましがあったから。それはAIやロボットにはできないことです。私たちの仕事を「いらないとは言わせない」っていう気持ちが湧いてきて、人の手や言葉を介するからこそ生まれる価値を、これからも大切にしていきたいなと思います。
もちろん、仕事だけじゃなくプライベートも充実させたいという思いは入社前と変わりません。いずれは、私と両親のような仲の良い家庭を築きたい。海外旅行が大好きなので、いつか自分の家族みんなで行けたらと思っています。今は毎日がとても充実しているので、出産や育児を経ても阪和で働き続けられるよう、今後もこのバランスをうまく保ちながら自分の人生をめいっぱい楽しみたいですね。
